iOS16.2から新たに搭載された新機能「Apple Music Sing」
簡単に言うと曲のボーカルをオフにしてカラオケバージョンにする機能なんですが、これがヤバすぎる。普段聴いてる曲のボーカルが消えるだけですごく新鮮だし、全く新しい音楽体験。
Apple Musicで聴けるほとんどの曲が対象なので、
「あの曲のボーカルも消してみよ!」「え!この曲って後ろでこんな音鳴ってたのか!」
と大の大人がはしゃいでおります。
ということでこの記事では、 Apple Music Singのヤバさと実際に使ってみた感想、活用方法など書いていきます。
結構おすすめ。
Apple Music Singのボーカルオフ機能がヤバすぎる
昔はCDのカップリングで「Off Vocal ver.」とかあったじゃないですか。 今じゃすっかり見かけなくなりました。そもそもCD買わない時代だもんね。
今でも「Off Vocal ver.」を収録したCDってあるんだけど、そのほとんどがシングル曲かカップリング曲が対象なんですよ。だから「アルバム収録曲のオフボーカル」って無いの。
そんな「別になくてもいいけどあったら嬉しい」を実現してくれたのがApple Music Sing
Apple Musicで聴けるほとんどの曲のボーカルをオフにしてくれちゃう新機能です。
マジでボーカルが消える。しかも綺麗に。
ということでApple Music Singを実際に使ってみました。
iOS16.2にアップデートしてから「ミュージック」を開くと、何やら見慣れないマークが。
なんとなくスライドしてみたらボーカルが消えるではないか!
しかも綺麗に!違和感なく!
正確に言うと100%ボーカルオフな訳じゃなくて、奥の方でかすか〜に歌声聞こえる(気がする)。
でも意識しなければ全然気にならないレベルだし、むしろ後ろで鳴ってる楽器の音が際立つ。体感としては90%以上はボーカルオフされてる感じかな。
なかなかの精度ですよ。
実はこの手の「ボーカルオフアプリ」って前からあったんですよ。
でもそういうのって完全にボーカルオフにできてなかったり、音源そのもののクオリティが下がったり(低音が響かずシャリシャリと軽い音になっちゃう)してた。
それがApple Music Singなら、音源のクオリティそのままでボーカルをほぼ消失できる。
しっかりと「音楽」として楽しめるんですよ。
しかもわざわざ別アプリ開かずに、純正の「ミュージック」でワンタップでできちゃうのもマジでいい。このアクセスのしやすさはやっぱ重要だよね。
【検証】Apple Music Singで色々な曲を聴いてみた
Apple Music SingはApple Musicで聴けるほとんどの曲が対象。
ただ実際のところ「曲によってはあんまりボーカルオフできないんじゃ?」と思ったので、色々な曲で検証してみました。
①60年代〜70年代の洋楽
そもそも「デジタル音源なんて無い、ふる〜い時代の洋楽とかボーカルオフできないんじゃね?」ってことでビートルズの名盤「Revolver」で検証。
1曲目の「Taxman」
き、消えてる!ボーカルが消えてるよお!
軽快なギターのリフだけが鳴っている!これはすげえ!
じゃ、じゃあジミヘンはどうだ?!
き、消えてるよお〜!
大名曲「Little Wing」の美しいギターのメロディーが際立つよお〜!
Apple Music Singの力、侮れんかもしれん。
②近年の複雑(音作りが)な楽曲
逆に、近年の「音作りが複雑な楽曲」はどうだろう?
2020年発売Official髭男dismの「I LOVE…」で検証。
うん、消えてる。ちゃんとボーカル消えてる。
てか気付いた。
これ、カラオケの練習にめちゃいいぞ。
ついでに僕が大好きなサカナクションの「新宝島」でも検証。
消えるね〜。
軽快なリズムだけが耳に響く。
やっぱ名曲はボーカルなしでも名曲なんだな〜と実感します。
③ヒップホップ
そもそもヒップホップといえばCreepy Nutsとエミネムしか知らんようなにわかですが、どんな感じになるんだろう?と検証。
一定のリズムの上にものすごい言葉数を乗っけるヒップホップ。
流石のApple Music Singも、圧倒的な言葉数に「む、むり〜」ってなるんじゃ?
す、すごい。
R-指定のボーカルがめっちゃ消える。R-指定消えてる。
ただ、バイブスは感じない。
これ、フリースタイルダンジョンの練習にいいんじゃない?
どうやらApple Music Singの効果は音楽ジャンルを問わないよう。
④ゴリゴリ骨太ロック
じゃゴリゴリ骨太ロックの音はちゃんとボーカルオフにできるのか?
検証しました。
僕の知ってるゴリゴリ骨太ロックはアニソン回のレジェンド・JAM Project
ゴリゴリハードなツインギターに脳を震わすベースライン。
しかもJAM Projectはボーカル5人組。
流石のApple Music Singもボーカル5人は消せないんじゃ?
き、消えてるーーー!!!
5人のボーカルが消え、後ろの骨太サウンドがちゃんと聞こえるよ〜!!
ここまでくるとApple Music Singの実力は本物やで…
⑤アカペラ
ここからはちょっと意地悪。
アカペラ曲はどうなるんだ?ってことで日本が誇るアカペラグループ・ゴスペラーズで検証
名曲「ひとり」
楽器演奏なしの完全なるアカペラ曲です。
うん、ごめん(笑)
これは流石に無理だったよう。
なんだか壊れたカーステレオから流れてる感じになってしまいました。
でも楽器演奏のある他の曲ではちゃんとボーカルオフされました。
⑥そもそもボーカルが無い曲
んじゃそもそもボーカルが無い曲は?
高田万由子の旦那でお馴染み・葉加瀬太郎で検証。
そもそもボーカルオフの表示が無くなっていました。
流石は天下のApple
この辺はちゃんと認識して対応してるみたいですね。
Apple Music Singの活用方法
ここからは、Apple Music Singの活用方法について考えてみます。
①カラオケの練習
一番はこれでしょうね。
Apple Music ”Sing”っていうくらいなんで、カラオケの練習としては最適。
こんな感じで歌詞表示しながら使えば、どこでもカラオケ気分っす。
風呂場でのカラオケが捗るで。
②楽器の練習
楽器の練習としても使えます。
ボーカルは消えても後ろの演奏は精度落とさず聞こえるので、耳コピに最適。
YouTubeで「演奏してみた」系の動画を探す必要もなくなるかも。
ギターやベースやる人におすすめ。
③作業BGMとして
これ個人的にいいなって思ってて、作業BGMとしても使えるな、と。
作業BGMって歌のある曲流すと集中できなくないですか?
どうしても歌詞が頭に入ってきて、集中力切れる。
だから僕はいつも作業中はジャズとかクラシックとか流してるんですけど、Apple Music Singでボーカルオフすればどんな曲でも歌なしになる。
実際にボーカルオフした曲で作業してみたんですけど、結構良かったっすよ。
シンプルにBGMとして使えるんで、勉強や作業が捗ります。
地味におすすめです。
まとめ
Apple Music Singはまさに「別になくても困らないけどあったら便利」な機能。
ワンタップでいつも聴いてる曲の”聴けなかった部分”が聴けちゃうので新鮮です。 iOS16.4にアップデートした人は、ぜひ試してみてくださいね。