みのミュージックの本棚紹介で登場した書籍まとめ

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どうも、多趣味ブロガーのねここしゃんです。

本記事では、
「みのミュージック」の投稿動画『本棚紹介』で紹介された書籍をまとめてみました。

みの氏が所有する本を紹介した動画なんですが、彼のカルチャーへの興味の幅がとても広いのが分かるので面白いですよね。

 

 

みの氏のファン、みの氏の所有書籍に興味がある人はぜひ参考にしてくださいね!

 

[box02 title=”本記事の内容”]・みの氏の所有している本まとめ[/box02]

 

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https://nekokosyan-tasyumi-life.com/minomusic-book/

 

目次

みのミュージック本棚紹介企画で登場した書籍まとめ

アストロ球団/遠崎史朗

原作:遠崎史朗、作画:中島徳博による日本の野球スポ根漫画作品。

古代出雲/水木しげる

水木しげるの漫画作品。
『古事記』や『出雲国風土記』などの神話や史実を交え、オオクニヌシの視点で出雲の盛衰を描いている。

ぼっけえ、きょうてい/岩井志麻子

岩井志麻子の短編小説。第6回日本ホラー小説大賞受賞作。

風のくわるてつと/松本隆

伝説のバンドはっぴいえんどの在籍時に、松本隆が認めた詞、エッセイと短編小説を収めた作品。

ハレンチ学園/永井豪

永井豪の漫画作品。
当時の少年漫画としては過激な表現で物議を醸し社会現象になった、永井豪の出世作であり代表作の一つ。

マカロニほうれん荘/鴨川つばめ

鴨川つばめによるギャグ漫画作品。

呪術と夢見/カルロスカスタネダ

生命のもつあらゆるものの運命を支配する力にまで言及。
呪術師・ドンファンの後継者とまでなってゆく著者。さらに奥深い呪術の世界に入ってゆく……。

チベットの死者の書/原典訳

死の瞬間から次の生を得て誕生するまでの間に魂が辿る四十九日の旅、いわゆる中有(バルドゥ)のありさまを描写して、死者に正しい解説の方向を示す指南の書。

直感のタロット/マニガラ・ビルソン

タロットの単なる解説書ではなく、現実の状況と人間関係に光をもたらすためにトートタロットを使う実践マニュアル。初心者にも分かりやすい。

ハヤカワ文庫SF総解説2000/早川書房

1番『さすらいのスターウルフ』から2000番の『ソラリス』まで、番号順にすべての読みどころと意義をSF作家・評論家らが徹底解説。

テキスタイル用語辞典/成田典子

素材のカラー写真(約900点)を満載したファッション業界待望の本格派素材辞典。

スティーリー・ダン Aja作曲術と作詞法/ドン・ブライトハウプト

ドナルド・フェイゲンが創作の秘密を語った初のオフィシャル・ブック。

踊る目玉に見る身玉  ザ・レジデンツガイド/アンクル・ウィリー

20世紀最大の謎のひとつ、目玉芸術集団ザ・レジデンツ。嘘か誠か、摩訶不思議な写真の数々を交えた噂の奇書。

トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代/ポール・マイヤーズ

メロディーメイカー、エンジニア、プロデューサー。
マルチプレイヤー、宅録ポップの元祖にして、ロック史に燦然と輝く名盤を量産してきた魔法使いの仕事術。

魔術的芸術/アンドレ・ブルトン

20世紀最大の「幻の書物」! シュルレアリスムを創始した著者の野心的な大事業。人類の美術史を再構築した壮大な試み。

ピーターマックスの世界/ピーター・マックス

アメリカン・サイケデリック・ポップアートの巨匠ピーター・マックス初の公式ブック。

楽典/共著

受験生必携のロングセラーの楽典で、従来の類書の盲点を追求、誰にも納得できる合理的な音楽理論書。

ウィリアム・モリス クラシカルで美しいパターンとデザイン/海野弘

ウィリアムモリスのパターンやテキスタイル、書籍の装丁、エディトリアル・デザイン作品を約250点収録したモリス・デザインの決定版。

岡上淑子全作品/岡上淑子

幻のコラージュ作家・岡上淑子のコラージュ128点、写真22点を収録した完全版作品集。

夢の悦楽/田名網敬一

氏がライフワークとしてきた夢の記録を、厳選収録した日記集。 1975年から2016年までを一挙掲載。 多数のイラストと文章で綴る、豪華装幀夢日記。

ゲームボーイパーフェクトカタログ

それまでの家庭用ゲーム機ではなし得なかった、遊びの幅を広げてくれたゲームボーイ。その魅力についてハードウェア、ソフトウェア両面から迫る。

恐怖/楳図かずお

1966年から1970年にかけて『月刊平凡』で連載された、高校生記者を主人公としたオムニバスシリーズ。みやこ高校の新聞部に所属するエミ子と夏彦が体験する、背筋も凍る恐怖の数々とは。

モディリアーニ画集

イタリアの画家・彫刻家 アメデオ・モディリアーニの画集。

レオナルド・ダヴィンチ画集

イタリアのルネサンス期を代表する芸術家 レオナルド・ダヴィンチの画集。

ゴヤ画集

スペインの画家 フランシスコ・デ・ゴヤの画集。

性と愛の交流分析/エリック・バーン

現代人の心にひそむ性と愛の深淵を見つめ、人と人とのコミュニケーションのあり方や、人間関係の本質を解明する。

村八分/山口冨士夫

カウンターカルチャームーブメントの中から誕生し、後の日本のロック、パンクシーンに多大な影響を与えた「村八分」。山口冨士夫が全ての真実を赤裸々に吐き出した衝撃のインサイドストーリー。

ジョンレノンに恋して/シンシアレノン

世界に大きな影響を与えたひとりの男は人をひどく怒らせることもあるけれども、憎めなくてときに残酷になり、おもしろくて、才能があって愛情に飢えていた。恋人、そして妻として波瀾万丈の人生を歩んだ女性が初めて明かす「人間ジョン・レノン」真の姿。

大滝詠一ムック本/別冊ステレオサウンド

世紀の名盤に携わったエンジニアやミュージシャンらのインタビュー取材を通して、『A LONG VACATION』の魅力に迫る。

THE LIFE/ポールマッカートニー

ポール・マッカートニーの了解と、家族や近しい友人らの協力を得て執筆された初のバイオグラフィー。ビートルズ時代から現在に至るまで、半世紀分のポピュラー音楽と文化を見事なまでに想起させる。

ビートルズ音楽論/田村和紀夫

ビートルズが備えていた根源性は、クラシック・ポピュラーといった区別を超えた、音楽の何たるかを現出させていた。永遠の音楽・ビートルズを、クラシックの眼で解読する試み。

英国レコーディングスタジオのすべて/ハワード・マッセイ

1960~70年代のロック名盤を生んだ、45の録音スタジオと7つのモービル・スタジオの詳細なデータを収録。コンソール、マイク、テープマシン、アウトボード、ルームの様子、スタジオ固有の音響テクニックなどがわかる。

Hippie Chic/ Lauren D. Whitley

created by Rinker
MFA Publications

アメリカのヒッピー文化を紹介する本。

エロティック美術の読み方/フラヴィオ・フェブラロ

西洋美術を中心に、世界のエロティック美術の表現を当時の性愛観、性習俗、
社会構造、世界観などから読み解く。

成田享作品集/成田亨

ウルトラマン、マイティジャック、ヒューマン、バンキッドから、モンスター大図鑑、特撮美術、後年の絵画・彫刻まで。
未発表作品、実現しなかった幻の企画案も含む、全515点一挙収録。

ビアズリー怪奇幻想作品集/冨田章

世紀末のロンドンに生まれた20世紀最大のイラストレーター、オーブリー・ビアズリー。
25歳で世を去った天才の、わずか6年あまりの画業のなかから、グロテスクながら流麗な美しさに溢れる傑作のみを集めた待望の名品集。

Time goes by…永井博作品集/永井博

今も聴き継がれる日本ポップス史上の名盤、大瀧詠一の「A LONG VACATION」ジャケットに代表される広告、ポスター、レコード・CDとこれまで様々なシーンを彩ってきた、人気イラストレーター・永井博の作品がまとめて読める作品集として、2009年に発刊された『Time goes by… 永井博作品集』。

THE FIFTH BEATLE/ヴィヴェック・J・ティワリー

「Fifth Beatle」はこれまで明らかにされることのなかったエプスタインの真実の物語。単にビートルズの歴史において欠くことのできないエピソードを明らかにするだけでなく夢を信じるすべての人々の心の中に火を灯すことであろう。

Amazonより引用

モータウン、我が愛と夢/ベリー・ゴーディ

たった800ドルの資金で始めた一インディ・レーベルが、いかにして、年商4000万ドルを越える全米一のブラック・レーベルになったか。一体彼は何をして、何をしなかったのか。類まれなクリエイティヴの才能と、ビジネスの才能の両者を持ちあわせたベリー・ゴーディーは、その相反する両者のバランスをどのようにとったか。彼の商売の哲学は。その価値観とは。その基本的な考え方とは。見事なアメリカン・ドリームの体現者である彼が、失敗から学んだ教訓とは。一語一語に現代にも通じる強烈かつクリアなメッセージが込められる。

Amazonより引用

ボブ・ディラン自伝/ボブ・ディラン

伝説のフォークシンガー、ボブ・ディランの自叙伝。

ライフ/キース・リチャーズ

ザ・ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズ衝撃の自伝。
ブレない、曲げない、最高にイカした男の生き様。ストーンズが音楽ビジネスの全てを変えた!

ザ・ビートルサウンズ 最後の真実/ジェフ・エメリック

1966年「リボルバー」から1970年「アビイ・ロード」まで、ビートルズのレコーディング現場にいた、ただひとりのエンジニア、ジェフ・エメリックが語る全世界初の未公開エピソード満載、ビートルズ・サウンド・メイキングのすべて!

アラン・ローマックス選集/アラン・ローマックス

フォーク、ブルース、ジャズの発展に多大な貢献をし、ワールドミュージック研究に先鞭をつけたアランの行動と執筆の軌跡をたどれば、ポピュラー音楽史観が格段に深まるであろう。ポピュラー音楽愛好家待望の一冊。本書内で言及された音源CD付。

フィルスペクター読本/キングズレー・アポット

奇人、変人、才人、天才、そして現在は被告人として収監中の「伝説の人」フィル・スペクター。その謎に満ちた歩みを、数々の交友関係者の証言、音楽的功績に言及した文献、多数のヒット・レコード、そして彼自身へのインタビューを交えて辿り、過去、現在、未来に於ける偉大な「スペクター音楽」を探究した一冊。

ブライアン・ウィルソン自伝/ブライアン・ウィルソン

ビーチ・ボーイズの舞台裏と、『ペット・サウンズ』『スマイル』の創作過程。
そして、喪失と再生の物語。

録音芸術の領域を拡張し、現在のポピュラー音楽界にもっとも影響を与えた音楽家の自伝。

ゲゲゲの鬼太郎/水木しげる

妖怪のイメージを世間に浸透させた水木の代表作であり、「妖怪漫画」を一つのジャンルとして確立させた作品である。

ならず者たちのギャラリー/フィリップ・フック

美術の世界でこれまで顧みられることのなかった画商という存在。
美術品を売ることに対して自身の想像力と創意工夫と、そして説得力の限りを捧げた一群の魅力的な男たち(そして女たち)が登場!!
美術史に新たな角度から光を投げかける画期的な作品!!

AKIRA/大友克洋

第3次世界大戦から38年、世界は新たな繁栄をむかえつつあった――。ネオ東京を舞台に繰り広げられる本格SFアクションコミックの金字塔!

ねじ式/つげ義春

「ガロ」掲載作を全網羅 「ねじ式」(オリジナル2色バージョン)「噂の武士」(4段組バージョン)他、65~70年発表の代表作を初出誌サイズで一挙に再現。単行本未収録を含むカットやエッセイも可能な限り収録し、単行本により微妙に異なっていたセリフもオリジナル無修正版とした定本的集成。完全作品リストを始めとする最新版年譜を付した決定版!

喜劇新思想体系/山上たつひこ

山上たつひこ氏の代表作『喜劇新思想大系』が完全版として蘇りました。 なんども版を変えて出版されてきた本ですが、どれも収録作品が少なかったり、出版社によってネームが改変されたものでした。今回の「完全版」は、新たに発見された未収録ページ、カラーページをも、完全再現。 修正・削除された表現も著者による監修のもと完全復元しました。 日本漫画史に燦然と煌めく大傑作です。 是非この機会に読んでください。

泉鏡花伝/水木しげる

異界を描いてきた二人の作家の不思議な出会い。お化け好きで妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木サンが、同じくお化け好きで金沢が生んだ美と幻想の文豪・泉鏡花の生涯とその世界を、独特のタッチで描写します。

ギャグゲリラ/赤塚不二夫

漫画誌ではなく、一般向け成人雑誌に初めて連載された、『おそ松くん』『天才バカボン』『もーれつア太郎』『レッツラゴン』に続く代表的な赤塚ギャグ作品の一つ』。 強烈なギャグとキャラクター、そして巧みな時事ネタの引用で読者を牽引した。

レッツラゴン/赤塚不二夫

赤塚不二夫史上、最も過激でアヴァンギャルドなギャグ漫画!

母、兄とも死別して、おやじと二人暮らしのゴン。しかし、同居するクマのベラマッチャ、ネコのイラ公、トーフ屋のゲンちゃんらと共に、強く生きていく! 中盤以降では、この作品の担当編集者の武居記者も加わり、ますますシュールでアナーキーな混沌の彼方へ…。ギャグ漫画の王様・赤塚不二夫自ら「最高傑作」と謳ったスラップスティック・ギャグ、ついに復活!!

天才バカボン/赤塚不二夫

赤塚不二夫の代表的なギャグマンガで、誰もがその名を知るベストセラー作品。バカボン一家が巻き起こす大爆笑の珍騒動に「これでいいのだ」!水たまりで魚を釣ったり、透明の犬をかわいがったり、服を着て入浴したり……バカボン父子は今日もだまされるのだ。

永沢君/さくらももこ

『ちびまる子ちゃん』の中でも異彩を放つキャラが多感な中学生男子となり主人公として登場!!!!! その名は…「永沢君」!!!!!!!

オモライくん/永井豪

こじきの少年オモライくんの殺人的に不潔な毎日を描いた作品。とにかく全編が汚物表現にまみれており、そのあまりの不潔さに死亡者・発狂者が続出するという問題作である。

ガキでか/山上たつひこ

『がきデカ』は日本漫画の燦然と輝く金字塔的作品であり、現在にまで繋がるギャグ漫画はここから始まったと言って過言はないでしょう。

きまぐれオレンジロード/まつもと泉

高陵学園中等部に転校してきた春日恭介は、家族全員が超能力者という特異体質。恭介はクラスメイトで不良で美少女の鮎川まどかを好きになり、彼女の気を引こうと奮闘する。しかし、まどかの妹分の檜山ひかるに猛烈なアタックをかけられて…。

火の鳥/手塚治虫

時は古代。女王ヒミコのヤマタイ国と対立するクマソ。部族間抗争は烈しく、戦場は火の海に。度々の危機をくぐり抜けて数奇な運命をたどる姉弟ヒナクとナギ、防人の猿田彦。そして、手柄欲しさに「火の鳥」を狙う欲望の男たち。酷くも美しいヤマトの自然を背景に「永遠の生命」へのそれぞれの「戦い」を描く。

うる星やつら/高橋留美子

なぜかこの世の不幸を一身に集めてしまう「見るからに凶相の持ち主」・諸星あたる。UFOに乗ってやってきた女の子・ラムちゃんの鬼ごっこの相手に選ばれてしまったことから、あたるの運命はさらなる不幸(?)へと突入していく……。

やけっぱちのマリア/手塚治虫

ヤケッパチとマリアの爆走青春コメディー!学園の一匹狼・ヤケッパチこと焼野矢八がある日、エクトプラズムの少女を生んだ。ダッチワイフに憑依した少女はマリアと名づけられ、珍騒動を起こしていく…。

漂流教室/楳図かずお

隔絶された地で、死の影と戦いながら懸命に生きる少年たちの愛と勇気!!明日なき人類の行く末を警告する、SFロマン!!

白鯨/ハーマン・メルヴィル

アメリカ東海岸の捕鯨基地に現われた風来坊イシュメール――陸の生活に倦み果て、浪漫的なあこがれを抱いて乗り組んだのが捕鯨船ピークォド号。出帆後数日してやっと姿をみせた船長エイハブは、自分の片脚をもぎとった神出鬼没の妖怪モービィ・ディックを倒すことにのみ、異常な執念を燃やしていた。堅忍不抜の決意を秘めたエイハブの命令一下、狂気の復讐は開始された……。

知覚の扉/オルダス・ハクスリー

幻覚剤メスカリンが、かつての幻視者、芸術家たちの経験を蘇らせる。知覚の可能性の探究を通してハクスリーが芸術を、文明の未来を語り、以後のさまざまなニューエイジ運動の火つけ役ともなった名エッセイ。

今日の芸術/岡本太郎

芸術家の書く文章の魅力は、何と言っても彼らの創造の秘密をのぞかせてくれることだ。「芸術は爆発だ」であまりに有名な岡本太郎による本書もその例に漏れない。本書は、美術、歴史、民族学など広範な知識を駆使し、論理的に展開しているが、創作者の実体験に基づく論述だけに退屈させない。また全編を貫く著者の芸術に対する深い信念が文章に勢いを与え、読者を魅了する。

マダム・エドワルダ/バタイユ

エロティシズムとタブーの中にこそ神聖さを見出す挑発的な思想を、切り立つ文体と生々しい表現で短編小説として表現。哲学者ジョルジュ・バタイユによる思想小説。

金閣寺/三島由紀夫

美は……美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」。吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだった。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか? 現実の金閣放火事件に材を取り、31歳の三島が自らの内面全てを託した不朽の名作。血と炎のイメージで描く〈現象の否定とイデアの肯定〉──三島文学を貫く最大の原理がここにある。
巻末に用語、時代背景などについての詳細な注解、佐伯彰一、中村光夫、恩田陸による解説、さらに年譜を付す。

異邦人/カミュ

私ははじめて、世界の優しい無関心に、心をひらいた。

太陽の眩しさを理由にアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした、著者の代表作。

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。

カラマーゾフの兄弟/ドフトエフスキー

世界最高の小説は何か。候補の筆頭につねに上げられるのが、この作品だ。だが、日本では同時に、翻訳が難解とも言われてきた。ドストエフスキー研究者・亀山郁夫は、この訳業を自分の課題として引き受けた。作者の壮絶な「二枚舌」を摘出する新訳は、流れ、勢いを損なわない。人物たちが立っている。主人公アリョーシャが、初めてリアルな人間として描かれ、物語を導いていく。

魔術師/モーム

モームは、アレスター・クロウリーという特異な人物とパリでめぐりあった経験をもとに、オリヴァ・ハドゥーなる悪魔的怪紳士を創作し、それにふさわしい怪奇な筋をもつ一編の怪奇小説、恐怖小説を造りあげた。それが本書である。「常識」と「迷信」との対決という主題を掘り下げたのであるが、こうしたプロットを効果的に運ぶためには、作者は自身の経験にもなく、知識もなかった《魔術》という奇怪なカルトが、現実のヨーロッパ社会に存在していることについて、同じく無知な読者に納得させなくてはならない。すなわちこの小説は、小説としての意匠から必然的に、魔術とは何か? という問いに対する解明と考察とを含む一種の思想小説、文明批評小説として仕立てあげられることになった。

色彩論/ゲーテ

文豪ゲーテは多くの貌をもつ。その文業とともに、終生情熱を傾けたのが、植物学・動物学・地質学・解剖学・気象学などに及ぶ広汎な自然研究であった。とりわけ形態学と色彩論はその白眉と言うべく、シュタイナーらの再評価を経て、現代的関心もきわめて高い。分析と還元を旨とする近代科学の方法に対して、綜合と全体化を目指すゲーテの理念の背景には、汎知学‐ヘルメス学の伝統が控えている。『色彩論』の精髄たる「教示編」に加え、「科学方法論」を併載し、ゲーテ自然思想へのチチェローネとなす。

砂の女/安部公房

欠けて困るものなど、何一つありはしない。

砂穴の底に埋もれていく一軒家に故なく閉じ込められ、あらゆる方法で脱出を試みる男を描き、世界二十数カ国語に翻訳紹介された名作。

 

 

 

 

 

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