60年代から70年代初頭にかけ一大ムーブメントを起こした音楽ジャンル「サイケデリック」
ビートルズをきっかけに、ストーンズやジミヘンやらどのバンドも当時は「サイケ」やっていました。
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]まさに一大ムーブメント[/chat]
さてそんなサイケですが、音楽初心者にとっては「サイケっていってもじゃあどのバンドのどのアルバムを聴けばいいんや・・・」と思う人も多いはず。何を隠そう僕もそうでした。
ということで本記事では、
音楽好き多趣味ブロガーの僕が「サイケといったらこれ聴いておけば間違いなし!」というサイケの名盤を10個に絞ってご紹介します。
サイケの名盤ってめっちゃくちゃ数あるんですけどね、あんまり沢山紹介してもなかなか聴ききれないと思うので。本記事では絞りに絞って10個の名盤を紹介します!
ちなみに「サイケってなんや。具体的にどんなジャンルなんや」という方は下記の記事で詳しく解説しているので合わせてどうぞ!
https://nekokosyan-tasyumi-life.com/psychedelic-rock/
[box02 title=”本記事の内容”]・サイケ初心者にお勧めのサイケの名盤10選[/box02]
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本記事で紹介するのはサイケの王道的アルバムばかりなので、これらを聴いておけば「サイケってこういうものか・・・」と理解できるはずですよ!
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]サイケロックの魅力に取り憑かれるべし・・・![/chat]
初心者向けサイケデリックアルバムの名盤10選
ザ・ビートルズ/Revolver(リボルバー)
まずはサイケと言ったらこのアルバムでございます。
このアルバムから60年代のサイケムーブメントが始まったと言われております。まさに音楽界に革命を起こした名盤中の名盤です。
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]サイケってなんぞ?という人はとりあえずこのアルバムを聴いておけば間違いないです。[/chat]
全14曲からなるこのアルバムは捨て曲なし。全曲必聴。
「サイケのアルバムってどんなんやろ・・・好きになれるかな・・・」と不安に思うかもしれませんが、1曲目の「Taxman(タックスマン)」はロックでキャッチーで凄く聴きやすいと思います(1回聴いただけで好きになれる曲だなと僕は思いました)
アルバムの最初の曲って凄く大事じゃないですか。
特に僕のように楽譜読めない楽器弾けない音学素人にとっては、一曲目が耳に残る曲だと「うお!これ良い!」と思って途中でアルバムを挫折せずそのまま聴き通せるんですよね。
そういう意味でも「Taxman(タックスマン)」は音学素人でも一発で引き込まれる名曲です。歌詞の内容は、当時の高い税率に抗議するという、ビートルズ初の政治的声明が込められた曲だったりします。
1曲目で引き込まれたらもうそのまま一気にサイケの渦に巻き込まれちゃいます。
2曲目の「EleanorRigby(エリナー・リグビー)」はストリングスの旋律が美しいし、ドラッグについて歌われたという7曲目「She Said She Said(シー・セッド・シー・セッド)」や11曲目「Doctor Robert(ドクター・ロバート)」、13曲目「Got To Get You Into My Life(ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ)」も良いです。これぞサイケロックといった感じ。
あとはなんといってもサイケムーブメントにおいて重要な書籍『チベットの死者の書』の文章をジョンレノンが引用して書いた「Tomorrow Never Knows(トゥモロー・ネヴァー・ノウズ)」。サイケといえばこの曲ってくらい有名ですね。
あと評論家筋には人気ないようですが、8曲目の「God Day Sushine(グッド・デイ・サンシャイン)」も爽やかで個人的に好きです。いい意味でこのアルバムの中では浮いてますよね。
ザ・ビーチボーイズ/Pet Souds(ペット・サウンズ)
続いてはビーチボーイズの代表的アルバム「Pet Sounds(ペット・サウンズ)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]このアルバムはサイケの名盤というだけでなく、ロック史にも名を刻む名盤となっています。[/chat]
ビーチボーイズのリーダーであるブライアン・ウィルソンの最高傑作で、評論家筋からも高い評価を得ている紛れもない名盤。
「Pet Sounds(ペット・サウンズ)」はしばしば”難解なアルバム”と呼ばれることもあり、一回聴いただけでハマれる!という感じではないですね〜。
というか洋楽のアルバムって大概そうなんですが、何度か繰り返し聴いてだんだんと好きになるってことが多いと思います。スルメ曲ならぬ”スルメアルバム”ですね。
特にこの「Pet Sounds(ペット・サウンズ)」はスルメ感が強いと思います。
そんな中にも「Wouldn’t It Be Nice(素敵じゃないか)」や「God Only Knows(神のみぞ知る)」など有名な楽曲も収録されているので聴ききやすい部分もあります。
ちなみにこの「Pet Sounds(ペット・サウンズ)」は次に紹介するビートルズの名盤「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)」に影響を与えたことでも知られています。
ザ・ビートルズ/Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)
続いてはビートルズの名盤「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]「架空のバンドのショー」がテーマのロック史上初のコンセプトアルバムです。[/chat]
このアルバムもサイケの名盤というだけなく、ロック史に名を刻む名盤として有名ですね。僕も個人的にビートルズのアルバムの中で1番好きです。
ビートルズのメンバーがLSDの影響下で作成したことで知られていて、3曲目の「Lucy In The Sky With Diamonds(ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ)」は名詞の頭文字を取ると「LSD」になる話が有名ですね。
そのほかにも「With a Little Help from My Friends(ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ)」にも歌詞の一部にドラッグを匂わせる一節があったりと、さすがはサイケの名盤といったところでしょう。
サイケデリックロックの名盤ではあるものの、アルバム全体通しての”聴きやすさ”も充分あるので、サイケ初心者でもすんなり聴けるアルバムだと思います。
ザ・ローリングストーンズ/Their Satanic Majesties Request(ザ・サタニックマジェスティーズ)
続いてはローリングストーンズが長いキャリアで唯一サイケ路線に行ったアルバム「Their Satanic Majesties Request(ザ・サタニックマジェスティーズ)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]評論家からは酷評されているアルバムですが個人的には好きな名盤です。[/chat]
ブルースなどのルーツ志向のストーンズが、時代の流れに逆らえずサイケ路線に”血迷った”と言われているこのアルバム。ミック・ジャガーもこのアルバムの制作に、ドラッグの影響が大いにあったと語っています。
前述したビートルズの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)」の影響を強く感じるアルバムです。ジャケ写もなんだか似ていますよね。
このアルバムは評論家から酷評されていて、「悲劇的な失敗作」だの「サージェント・ペパーズの猿真似」だのとこきおろされています(笑)
ただ個人的には好きなアルバムで、1曲目の「Sing This All Together」のサイケ感も良いですし、6曲目の「She’s a Rainbow」とかは進研ゼミのCMで使われれたりしたので有名でもありますよね。
全体通して「サイケのアルバムなんだけどサイケに乗り切れなかった感」がして、逆にそれが良いですよ(笑)なんとも味のあるアルバムだと思います。
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス/Axis: Bold As Love(アクシス:ボールド・アズ・ラヴ)
続いてはギターの神様ジミヘンの2枚目のアルバム「Axis: Bold As Love(アクシス:ボールド・アズ・ラヴ)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]サイケの影響下のアルバムではありますが、ロックでメロディアスで聴きやすい名盤です。[/chat]
このアルバムも、ビートルズの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)」の影響を大きく受けたと言われています。
2曲目の「Up from the skies」のような浮遊感があっていわゆるサイケらしい曲もありますが、3曲目の「Spanish Castle Magic」はゴリゴリギターでめちゃめちゃロックで聴きやすいです。あとジミヘンのバラードの名曲「Little Wing」も収録されていますね。
一曲一曲の時間も短くて、サイケ初心者でも割と聴きやすい名盤ではないかと思います。
ピンク・フロイド/The Piper at the Gates of Dawn(夜明けの口笛吹き)
続いてはピンク・フロイドのファーストアルバム「The Piper at the Gates of Dawn(夜明けの口笛吹き)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]ピンク・フロイドは初期はサイケのバンドでした。[/chat]
プログレのイメージの強いピンク・フロイドですが、初期(シド・バレットがいた時代)はサイケのバンドでした。シド・バレッドがドラック中毒で脱退して以降、より実験的な音楽を追求し始め、後に「狂気(The Dark Side of the moon)」や「原子心母(Atom Heart Mother)」のようなプログレの名盤をリリースするわけですね。
プログレの曲って「一曲がめちゃくちゃ長い・・・」というのが多いんですが、サイケ時代のこのアルバムは曲の長さも平均的。サイケ→プログレへと聴いていく入り口にもぴったりなアルバムではないかと思います。
ちなみにこのアルバムのレコーディング時、隣のスタジオではビートルズが「サージェント・ペパーズ」のレコーディングをしていたそうです。
クリーム/Disraeli Gears(カラフル・クリーム)
続いてはエリック・クラプトンが在籍していた伝説的スリーピースバンド・クリームの「Disraeli Gears(カラフル・クリーム)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]ジャケ写からめっちゃくちゃサイケだね。[/chat]
サイケの名盤としてよく挙げられるアルバムですが、最初聴いたときは「ブルースっぽいな・・・」という印象でした。ただ、歌詞に「ドラッグ」を意味する隠語が隠されていたり、所々サイケの印象漂うふわふわとした浮遊感のあるサウンドもあったりします。
まさに「ブルースとサイケの融合」といったアルバムですね・・・!
1曲目の「Strange Brew」や2曲目の「Sunshine of Your Love」は有名なので聴いたことがある人も多いかもしれません。
ジェファーソン・エアプレイン/Surrealistic Pillow(シュールリアリスティック・ピロー)
続いてはアメリカのサイケデリック文化を象徴するバンドであるジェファーソン・エアプレインから「Surrealistic Pillow(シュールリアリスティック・ピロー)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]アメリカのサイケデリックといえばこのバンド。[/chat]
ヒッピーの聖地であるサンフランシスコを中心に活動していたジェファーソン・エアプレイン。個人的な感覚なんですがこの人たちが出す音こそ「The・サイケ」って感じがするんですよね。うまく言葉にできないんですけど。もう存在そのものがサイケ。ふわふわと浮遊感がある感じ。伝わるでしょうか。
有名どころでは2曲目の「Somebody to Love」や10曲目の「White Rabbit」がありますね。個人的には1曲目の「She Has Funny Cars」の「サ、サイケきた〜!!」感が好きです。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/The Velvet Underground and Nico(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ)
続いてはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビューアルバム「The Velvet Underground and Nico(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ)」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]バナナのジャケットが有名だね。[/chat]
「The Velvet Underground and Nico(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ)」はサイケの名盤というだけでなく、ロック史全体にも大きな影響を与えたアルバムとして有名です。その影響力はビートルズの「サージェント・ペパー」に匹敵するとも言われてたりしますね。
正直、一回通して聴いたときはなんか音も悪いし「別に・・・」って感じだったんですけど、繰り返し聴いて、歌詞の意味を調べたりしたらその偉大さが分かった気がしました。
曲のテーマと歌詞がとにかくサイケでロックです。
具体的には、「Venus in Furs」では性的倒錯、「Heroin」は麻薬、「I’m Waiting for the Man」はゲイについての歌だったり。それまでのロックでは考えられなかった歌詞やテーマが込められています。
ドアーズ/THE DOORS(ザ・ドアーズ)
最後に紹介するのはドアーズのデビューアルバム「The Doors(ザ・ドアーズ」
[chat face=”nGN2VJLR_400x400-1.jpg” name=”ねここしゃん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]個人的に今回紹介した10枚で1番のオススメです。[/chat]
このアルバム、1曲目から捨て曲なしでぶっ通しで聴けちゃいます。
1曲目「Break on Through (To the Other Side)」のロックなサウンドから2曲目の「Soul Kitchen」のキーボードのメロディアスさ。
そしてドアーズ最大のヒット曲の「Light My Fire(ハートに火をつけて)」ですよね。
この曲、間奏めっちゃくちゃ長くて曲全体も7分近くあるのにまったく退屈せずに聴けるんですよね。不思議な曲です。とにかくボーカルのジム・モリソンの天才的(文学的)な歌詞と、ルイ・マンザレクのキーボードのメロディアスさが本当に素晴らしい。大好きなアルバムです。
ちなみに「ドアーズ」というバンド名は、サイケムーブメントに多大な影響を及ぼしたオルダス・ハクスレーの書籍『知覚の扉(原題:The Doors of perception)』からとられたものです。バンドの成り立ちからサイケですね(笑)
おわりに
本記事では「サイケ初心者が聴いておきたいサイケの名盤」を10枚紹介しました。
どのアルバムもサイケの名盤というだけでなく、ロック史に残る名盤だと言われています。60年代〜のロックに興味がある!勉強中!という人は絶対に聴いておきたい名盤ばかりでした。
本記事で取り扱った「サイケデリックロック」ですが、その成り立ちや歴史を知ってから聴くとさらに深くサイケを楽しめると思いますよ。
「サイケってよく聴くけど実は成り立ち知らない・・・」という人は下記記事で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
https://nekokosyan-tasyumi-life.com/psychedelic-rock/
それでは、素敵な音楽ライフを!
最後まで読んでくださってありがとうございました!